天国はまだ遠い

感情の置き場

厭世感と夢想度は比例する。いつも逃れるようにして夢みたいなことばかり考える。
内緒にしてるだけで、魔法使いだって妖精だって喋る人形だって天使だって存在するし、海の果てにはお菓子の国があって、可愛らしいプリンセスがいる。雲の上は歩けるし、ぬいぐるみは夜になると動き出すんだ。あの遠い星にもきっと…。本当は本当は本当は。
でも我に帰ってしまった瞬間にこの逃避作戦は失敗に終わる。私はもう大人だからこの世界からかくれんぼできないらしい。誰か私に命の使い方教えてください。私は私を幸せにしたい。

『この光と闇』服部まゆみ
甘やかな箱庭世界の崩壊、醜い現実の世界で生きていくということ。主人公が盲目であるが故に成り立つ美しい世界とその感じ方の表現が素敵で読むのが楽しかった。ただミステリとして紹介されていたけど個人的には全然ミステリではないと思う。

読書はどこにも行かずにどこかへ行く手段だから好き、読書みたいな人も好き。幼い頃はマジック・ツリーハウスシリーズやレインボーマジックシリーズが大好きだったな。あの頃のワクワクはもう取り戻せないと思うけど児童書を読みに図書館に行きたい。


BADモード - 宇多田ヒカル
明日が楽しみな日があっても死にたい気持ちは簡単には消えてくれないけど、そんな私でも。