天国はまだ遠い

感情の置き場

好き

悲しいとき、綺麗に化粧をしてお気に入りの服を着る。どこかへ出かけるわけでも誰かに見せるわけでもないけど。好きな音楽をかけて、一つ一つ服を選んでいくのが小さな楽しみ。こういう時はいつもより少し楽に息ができる。それでも孤独で長い夜はまた必ずやってきて、この繰り返しが人生なのだと思うとぞっとしてしまう。

服は何故音楽を必要とするのか? ---「ウォーキング・ミュージック」という存在しないジャンルに召還された音楽たちについての考察 - 菊地 成孔

ファッションショーを各メゾンのショーで流れる音楽の観点から分析する画期的な批評。ファッションショーではダンスミュージックを使う事が多いのに、音楽に合わせて踊る事はしない。かといって音楽のないファッションショーも殆どない。考えたこともなかった。エレガンスがショー音楽とモデルのウォーキングとの不調和から生まれるというのも興味深かった。モデルが完璧に音楽に合わせないところがウォーキングと単なる行進との違いでありエレガントなのか。やっぱり菊地成孔さんの書く文章は面白くていいなと思った。


Psycho - Psychoheads

今更解散を知ってショックを受けてる。かっこいい見た目の人たちがステージに並んでかっこよく楽器を弾いていて、良いバンドだと思った。2020年面白かったな。


私は文章にしてみると自分の言いたいことのほんの一部しか表現できない。芥川は「文章の中にある言葉は辞書の中にある時よりも美しさを加えていなければならぬ。」と言っていたけどそれも全然出来ていない。それでも文章を書きたいという気持ちになれるだけで幸せだからまだ続けてみます。