天国はまだ遠い

感情の置き場

最近

新生活が始まって電車を使うようになった。電車は通り過ぎるときにいつも私を傷付けていく。嫌なことがなかった日でも電車が目の前を通り過ぎていく瞬間は少し死にたくなる。電車に乗ると何故か人生について深く考えすぎてしまうし。本当に恐ろしい乗り物だと思う。

最近はよく雨が降るから嬉しい。この前薔薇を見に行ったのだけど、雨の中雫を纏う姿が美しかった。薔薇は花瓶よりも庭に咲いている方がずっと良い。



無垢なる花たちのためのユートピア - 川野芽生

「白昼夢通信」
文箱に入ったミルフィーユ、夢の中で眠り続ける竜、紫陽花の揺れる電車、年中花が咲き続ける街、人形の魂を抜くための工房、湖を渡るバス、香水の雨。美しく浮遊感漂う文章で綴られるイメージの世界。

本にも本の呼吸があって、それが雪の蜃気楼みたいなものを作っているような気がする。わたしは本の吐く息のその冷たさが好きで、自分の体も冷えていっていつか一冊の本になれるんじゃないかって気がして。

この部分とても良かった。私も本には呼吸があると思う。私は本の呼吸が生み出す酸素で生きていて、本がないと死んでしまう気がする。


I'm Not Human At All - Sleep Party People

悲しく切ない音に救われる感じがして、何度も聴いてしまう。最近の夜はずっとこれ。